接ぎ木の復習 その2   

昨日、keiさんのブログで接ぎ木断面図の写真があったので、いたずら書きして、
keiさんに返信しました。
d0022845_20212457.jpg
この写真は初期の接ぎ木状態が出てきています。もっと時間が経つと、完璧に縫合し
てしまいます。サイドが盛り上がってくる。

その中でhideさんが質問をしていました。この質問出るだろうな・・って実は今週思って
いました。
理由はまた他のブルーベリーブログで形成層合わせABCで部位に分けてやっていました。
あ~接ぎ木ってどうなってるだか、書いてる本人も分かっていないだろうな・・って思ってい
ました。ちなみにCとか書いてありますが、あれ真似しちゃダメですよ。形成層以外から
カルスは出てきますが、活発に細胞分裂してる所からカルスは出てきます。
その記事の根本的なところですが、理解されていない部分・・形成層同士がくっつくと
言うのが間違いの根本です。

くっつくところですから誤解しちゃうでしょう。だから形成層をくっつけることに終始して
いる事から分かります。

形成層同士をくっつける理由は、以前の記事から読んで貰えればわかることが・・
答えはカルスが必要だからです。カルス形成の旺盛な組織を密着させることによって、
より早く結合させようと言う意味です。形成層の細胞同士がくっついてるって言う訳では
ありません。
カルスがないとダメなんですよ。カルスが分化して、隙間を埋めるように発達して、カルス
が抱合する。その後双方の形成層を結ぶ連絡形成層が分化する。カルス内に分化した
通道組織を養分が通る。そんな感じです。

カルスが接ぎ木の成功には必ず必要な理由です。故にカルスが出てきづらいものは
接ぎ木が難しいと言うことになります。栗なんて難しいそうです。

hideさんのコメントは
「台木、穂木ともカルスを出してお互いが干渉したため生育が悪くなったと見ていいん
でしょうか。」
これは色々と考えさせてもらう質問ですね。

1.台木と穂木からカルスが出てくる。
この考え方は正解です。
両者からカルスは出てきます。でも台木からのカルス量が根がありますから量は
多いです。
で直に穂から芽が出てきて光合成が始まって、同化産物が生産され下降しますので、
双方の成長はどんどん良くなります。

2.カルスがお互い干渉して生育は悪くなる。
この考えは不正解です。
お互い癒合しあわないと、接着されません。ここが接ぎ木の第一段階です。

P.S.
keiさん写真を使わせていただきました。すいますいません~
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by inokorisan | 2009-02-27 20:48 | ブルーベリー | Comments(12)

Commented by kaizu_3 at 2009-02-27 20:57
ということは、この写真は有望だということですか。
私も境目の茶色が邪魔をするのかと思っていました。そうじゃないんすね。
勉強になりました。ありがとうございます!
Commented by inokorisan at 2009-02-27 21:20
>かいづさん
有望と言うか、普通はこうやってつながりますよ。
茶色ところはないとダメですよ。
Commented by very blue at 2009-02-28 01:28 x
なるほど~。
私も仕組みがよくわからないまま試行錯誤しているような状態ですので、形成層どうしがくっつけばそれで成功する、くらいにしか考えていませんでした。接ぎ木・・・深いですね(笑)
Commented by inokorisan at 2009-02-28 03:44
>very blueさん
本を読むといいですよ。ネットではうわべだけの情報
ですから、理解力が低いと間違えた理解になります。
挿し木も接ぎ木も組織培養も同じ方法ですよ。
Commented by ぴん at 2009-02-28 20:18 x
abcの記事は知りませんでしたが、私も形成層くっ付けば・・と思っておりました。
両方にカルスが発生し初めて、やっとこさお互いの連絡道が出来る・・解ります。
形成層同士が「ピタッ」とくっ付いている様に接ぐ、やる事はこんな感じですので結果オーライになっちゃいます。
挿し木の切り口に多くのカルスが出来ているものの、全く根が出ずなんてのも経験有りますが・・どうなっちゃったんでしょうね?
Commented by hide at 2009-02-28 21:01 x
居残りさんの解説ですとkeiさんの接ぎ木は癒合途中であり、成功しているということですか。完全癒合すれば茶色いカルスは消えるのでしょうか。
私も水挿でカルスだけ大きくなり根は一向に出てこないというぴんさんと同じような経験をしています。カルスだけ出て根が出ないというのは、なにが原因でしょう。
Commented by inokorisan at 2009-02-28 21:27
>ぴんさん
形成層がくっつけばの間にカルスが介在されます。
カルス同士が癒合して、穂木に水分、養分を送り
ます。今度は穂木が光合成初めて、根に産物を
送ります。カルス内に道を造ります。ここまでが第一
段階 機械的癒合 第二段階が連絡形成層を作り
養分の行き来をします。第三段階 覆い被さるよう
に台木、穂木が同化します。
Commented by inokorisan at 2009-02-28 21:33
>hideさん
消えませんよ。

カルスが出るから根が出ます。と言うのはまったく
違う話です。機能が違っていますね。カルスは傷口
を止める為の細胞分化で、根は根原基が無いと
出来ません。
芽から切ると根が出やすいと言うのは根原基が
あると言う訳ではありません。ホルモンバランス
からでしょう。ここで言いたいことは、根原基は
挿し木をして初めて、発生すると言うことです。
水に挿して根の出やすいもの、出づらい物が
あります。カルス=根原基ではありません。
そういう質問かな??
Commented by はむ at 2009-03-01 00:50 x
ブルーベリーの単純な水挿しってできるんでしょうか?
水耕栽培みたいに手の込んだものじゃなくて、水でできたら楽でいいんですが(笑)
Commented by inokorisan at 2009-03-01 01:19
>はむさん
出来ますよ。ブルーベリー始めた初年度にやったら
ちゃんと発根しましたよ。難しい事ではないです。
しいて気にする所はpHじゃないかな?失敗したとか
行ってるのはpH調整してないじゃないかな??
Commented by ありす・ゆらら at 2009-03-01 10:47 x
居残りさんへ
 
はじめまして。お邪魔します。

来年チャレンジしようと思っているのですが、思った以上に接木って難しそうです・・・・。
居残りさんの記事はとっても勉強になりました。
また遊びによらせて頂きますので、よろしくお願いします。
 
Commented by inokorisan at 2009-03-01 17:09
>ありす・ゆららさん
はじめまして
接木は難しくないですよ。ちゃんと切り出してあげて
圧着してあげればいいだけです。がんばってください。

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