おもしろい人から勇気を   

多額の借金を抱えるガラス屋社長さんとお話をしました。
そのおじいさん70歳なのですが、いまだにガラス屋さんを切り盛りしている
お人なのですが、個人所有のアパートを持っていて、たまたま取引があるので
事務所に来てもらったのですが、物件の店舗が開いちゃって、探してもらえな
いか言う相談から、はじまり、いくらでそのビルを売却できるかという話になった。

話を聞いていると、バブル時期にB/Kの勧めで、店舗兼住宅アパートを作った
そうで、支払いをリスケ(リスケジュール)しているのですが、それでも持ち出し
ということ、でもっと話を聞きだすと、バブル時期のほかの投資もあり、それも
乗ってるので、収益還元法で計算しても15年返済していても足りぬビルだった
のです。と物件価値だしましたが、チャラにならぬ。

まぁ70だから死ぬまでそのビルにいればいいじゃんと話したところ笑っていま
したが、このおじいさんしたたかでした。

銀行に担保差し出すから、勝手にしろと言ったそうです。これじゃ銀行どうにも
ならんよね。でもそこにはこのおじいさんの大資本との戦いぶりが伺えます。

貸し手責任の問題です。当初お金を借りる場合は、B/Kはその土地に担保を
(抵当権)つけます。これは万が一の場合、抵当権を実行して、返済を迫る訳
ですが、B/Kは当初から、借主より有利に、確実に、負けなしで貸している
わけです。
有利=B/Kは抵当権という武器をもっています。確実=確実に返済できる
プランであること、将来負けなし=借主は必ずB/Kに負ける。

この構造で、お金を融資するのですが、もろくも現在の状況では当初の予定が
崩れ去っているわけで、土地の下落により、評価損(担保割れ)、返済が滞る
から確実ラインは消え、負けなしもおのずと開き直られれば終わり。

バブルの前夜 B/Kの仕事は預金を集めることこそが仕事。それが一変
貸し出し競争になったわけで、いくら貸し出ししたくても、借り手も利口ですから
借りるわけではないですから、投機に走らせる訳です。その余剰な資金は
株や土地、わけのわからないものに投機されていくわけで。

邸 永漢という人物はバブル時期は借金しても土地を買えと煽っていたことを
思い出しました。
それが正解か不正解かは私もわかりません。正解でもあり不正解でもあるのが
答え。

でも今日、このおじいさんとおしゃべりしていたら、時に任せればいいだと思いま
した。悪いことをしているわけではないのですからね。
しかし、時折、廻りの影響から、大変しんどんい思いをするわけで、投げ出したく
もなります。こんな雨の日はそんな思いもよぎります。しかし、このおじいさんの
姿を見ていたら、ひょうひょうとしているのは素敵でした。まるで志ん生のような

志ん生 五代目古今亭志ん生 名人と言われてるお方です。高座は見たこと
ありませんが、音源は残ってるので、CDなどで聞くことができます。
まぁ上手いこと上手いこと 出囃子聴いてるだけでも、これから面白い話しますよ。
ってワクワクします。

その志ん生 酒、博打そろった方で、いつも貧乏していました。
志ん生と言う芸名になるまで、15度芸名を変えたそうです。理由は借金取り
から逃げる為らしいです。お金はお酒に変わり、飲んじゃう。飲んじゃ底なし
ザルならまだまし、どうもワクみたいです。

この人の名言に「俺は貧乏していない 家族が貧乏だっただけだ」とあります。
どうもまじめな言葉ではありませんね。 

でも自分が楽しければいいだろうな。廻りにせめての幸せがあれば何も望む
ものはないね。これぞ人生の達人かな。
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by inokorisan | 2005-10-15 21:55 | 閑話 | Comments(0)

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